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サーカスの涙

3.04.2015


先日、友人家族と近くで開催されたサーカスを観に行ってきました。







どれもこれもとっても豪華で美しく、
鈴もみんなも大興奮で、私も興奮しすぎて涙が出たほどでした。

夫がみんなのために取ってくれた席も、パーフェクトで、
とても楽しい時間を過ごすことができたのです。
驚いたことに象だけでなく、とてもたくさんの種類の動物たちもショーに出ていました。
どの動物も寸分の狂いもなく、規則正く、美しく、演技していました。


その日の夕食の時もまだ興奮が冷めやらぬ私たちの話題は、
先ほど観てきたサーカスの話題で持ちきり。

私は何の気なしに、夫に
「あの動物たちも人も、すごい数が出てたけど、どうやって運んでるんだろうねぇ。」
と聞きました。

夫はさぁ、と首を傾げました。

私は夏にハイウェイで見かけたことのある、
馬の運搬車を思い出しました。
小さな小さな窓から何頭かの馬の鳴き声が聞こえて
初めて馬が乗ってるんだ、と気づきました。

「だってさ、サーカスって移動するものでしょう?あの動物たちも
そこのショーが終わればまた移動するんだろうねぇ。
移動して、稽古して、演技して、また移動して。
それを一生繰り返すのかなぁ。」

夫は
「そうだね、大変だね。」
と言いました。

私の中でだんだんモヤモヤしてきて、いろいろ調べてみました。

調べれば調べるほど、サーカスの動物の辛い現実を知ってしまいました。

確かに、あのサーカスは素晴らしかった。
だけど、私たちが味わった感動以上に動物たちは辛い経験をしていて、
それが一生つづく。

猛獣使いは"Good boy, good boy, Kiss me"と言い、
両手の鞭を使いながらトラとキスをしてみせる。

喜んで撮った何枚もの写真も、そう考えると
見え方が全く違ってしまって、
人間ってなんだろう、と思うと涙が止まりませんでした。


















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